★ベンチャー経理財務の日々★

日々の経理財務を綴ります。

決算早期化(在庫確定)

さて決算早期化で厄介なひとつが在庫額の確定である。

在庫額が翌1営業日に確定できるのか?

 

1.EC事業

 

在庫数×下代、なのだが、

厄介なのは在庫の出入りが毎日実施されているかというところが論点になる。システムは勿論導入されているとは思うが、リアルタイムに出庫が反映されておらず、ということがよくある。

 

物流部門との密なる連携が必須です。

 

2.飲食事業

 

食材在庫のカウントを閉店後するこが多いが、従業員も疲れているからか、かなり大雑把。

ビール樽は適当に持ち上げて(半分くらい)みたいな感じで実棚がわかるわけもなく。ただ月次決算では帳簿在庫はカウントせず、想定原価率×売上高で売上原価を算出しておき、実棚を実施する月のみ、月中で棚卸減耗を確定して処理する処理をしておけば、ほぼ正しい売上原価を早めに確定することが可能となる。

 

3.ゲーム事業

ゲームなどの購買された有償ポイントが消化されていない場合は、前受処理に振り替える必要がある。この場合は購入されたポイントは一旦、全て売上原価で処理し、期末未消化分を前受に振り替える処理を想定してる。その方が原価確定が早くできる。

 

色々な事業があるが、未使用の商品は在庫に振り替えるだけのことである。ただし、未使用か否か、またその商品の存在場所はどこか?(自社か積送中か?はたまた出荷して客先あるのか?)などのいろんな条件で変わるので、パターン別に判断する基準をもつ必要があると考える。

 

また、大事なことはシステムに依存しすぎて、実態がどうなのか判断できないとまずいので、人の判断も重要である。

 

在庫計算は極めて重要であるが、きわめて難しい。