決算早期化の大きな流れは以下のとおりだと考える。
1.収益の確定
①広告取引・・・ビジネスモデルにもよるがアフィリエイトなどを収益元としたビジネスではアフィリエイト管理画面が確定すれば収益は確定する。
また、メディアに出稿してもらい広告取引などを生業にするビジネスでは、いかに早く成果確定できるか、という論点になるが、こちらも広告管理画面の共有化で、収益が確定できる。
②課金ビジネス(ゲームふくめ)
課金はプラットフォームで運営することが多いため、AppleやGoogleのSalesレポートで概算売上額がみれるので、早々に収益確定ができるが、Salesレポートが暦月でなく、Appleカレンダーに依存するので要注意です。(多くは1日程度づれる)
収益にひも付きレベニューシェア(RS)などを協業先と契約している場合、このRSを含めたグロスで売上計上すべきか、差しひいたネットで売上計上すべきか悩ましいが、収益認識基準によって判断すべきと考える。
*収益認識基準とは,
③EC取引
こちらは一般的に出荷しユーザに到着した時点で収益計上なので、受注があり入金あったとしても「出荷」「ユーザが受領」していない場合は「前受金」で処理すべきである。
入金→前受け金
出荷、ユーザ受領→「前受け金」→「売上金」に振り替え。
シンプルに考えると単純なのだが、出荷して「入金待ち」なら「売上」には計上できるが「売掛金」が残るため、勘定をみると、
「現預金」
「売掛金」
「前受け金」
「売上金」
が混在しており、この整理を毎月おこなっておかないと、何が正しい売掛残高か、前受分はただしいか? と複雑骨折を起こす。この整理をできていない会社が多いのは、意外に知られていない。
なかなか奥深いものである。