皆さんは転職をしたことがあるだろうか?
コロナ禍の中でも人材募集会社の広告をよく見るので世の中そんなに不景気でもないような気がする。筆者の働くインターネット企業でも営業部門、管理部門で採用活動をしており、募集者の面接もよく実施している。
転職者の平均年齢は募集部門にもよるが、エンジニアでは20歳代から、営業部門は20歳後半~30歳代。管理部門は専門能力が必要なため30歳後半~という印象だ。
■では40歳代の転職どうだろうか。
40歳代になると突出した過去実績があり、それを転職先でも活かせるか、
今迄の人脈を活かして、これからの期待値が評価され、高待遇(年収、ポジション)で採用されることが多い。
では、そのような経験、人脈がなければ40歳代では転職できないのだろうか。
40歳代でも各企業の採用ニーズにマッチすれば転職も可能だ。特に若手にアドバイスができ、育成できることが期待できるなら好待遇で採用される。
筆者も35歳で運送業からネット企業の管理部門に転職し、43歳で別の会社の管理部門へ転職し10年以上も部下の育成と企業成長へ貢献を目標として働いている。
■40歳代の転職は注意しなければならない。
40歳代に転職しようと考える人は、潜在的な能力が高く上昇志向が強い印象だ。そのような人材は、採用側企業でも欲しい人材ではあるが、希望年収が総じて高額だ。
高額なコストを支払って採用するので採用する側も失敗は許されない。面接を通じて重視するのは採用後の働き方、つまり社風とマッチするかという視点である。
転職者としては年齢的に次の転職は余程のことがない位ないと考えて、その会社に骨を埋める気持ちで転職しないと失敗する。
■転職の失敗例
部下のA君は当社に転職してきて5年になり、ことし40歳を迎えた。彼には家族がいて住宅ローンも残っている。いまの仕事は事務職で毎日のルーチンワークが中心で、年2回の昇給率は軽微だ。彼は自身の業務の効率化のためシステム構築などで会社貢献していた。
彼の転職のキッカケは、昇給額が毎年わずかで、将来の家族のことを思うと、転職で年収を上げていきたいということだった。幸運にも転職サイトを覗いていたら人材コンサルタントからオファーがきて、転職先の管理職に接触し雑談と称する「面接」を重ねて、最終面接後に筆者に転職希望の打診をしてきたのだった。
彼の残念だったことは、転職の第一目標が「お金」であり、「働きがい」が目標ではなかったことだ。このような人間は次の職場でも「お金」を求めて翻弄する。結果として「お金」も「働きがい=成果」を得られないまま現職に縛られたままである。(後日談だが転職先企業の提示額は現職と変わらずだった。転職先企業は目先のお金より、長らく働いて成果を出すことを求めた。彼の能力なら将来大きく年収もあがっていったと推測できる)
■まとめ
確かに転職すると年収は一般的に増加する。ただし、「お金」を第一目標にすると転職結果は悲惨なものになることが多い。転職の意味は今より大きな職場で、自分の能力を更に発揮して、日本経済発展に貢献することであることを忘れてはいけない。
40歳代の転職におけるコツ、具体的な転職事例などは、以下のサイトで数多く紹介されているので、具体的な行動を検討する方はぜひ参考にしてほしい