★ベンチャー経理財務の日々★

日々の経理財務を綴ります。

LINE 3rd四半期 決算発表を見ての雑感

このところIT系のIRが立て続けにでているので、今回はLINEを見てみましょう。

https://scdn.line-apps.com/stf/linecorp/ja/ir/all/Q3presenJP.pdf

https://scdn.line-apps.com/stf/linecorp/ja/ir/all/261016Kessantanshin.pdf

 

LINEの会社概況は以下の通り。

設立 2000年9月4日 (2013年4月1日 NHN Japan株式会社より商号変更)

半年前に東証・NYにようやく上場しています。現在の時価総額9600億円!、

1兆といえば日本を代表する会社に並んでいます。

 

この第3四半期(7月-9月)の実績は、

売上360億円、営利49億円、純利益28億円。

現預金1295億円!、総資産2180億円、純資産1567億円。もうお化けです・・。

(とはいえ、IPO資金調達できた結果ですので、純資産の中身は、

資本金等1660億ー利益剰余金(過去からの利益の積み上げ)▲138億円と

構成されていてますね。利益剰余金の黒字化はもう少しかかるかな?

 

各事業セグメントを見ていきましょう。

やっているサービスは皆さんご存知のとおりのあのLINEですね。

 

これを使って、広告サービス、スタンプなどのコンテンツ販売、LINEヨコ展開を

やっています。さすが巨大メディアに成長するとあとが楽ですよねー。うらやましい。

 

広告セグメントは、広告主の増加で増収です。

見てるユーザが多すぎ!

日本のMAUは6400万人、アジアで1.6億人、世界で2.2億人。

この多くのユーザを背景に、広告主の出稿意欲も満載で、前四半期比の売上+15%UPみたいです。金額の開示は見つけることができませんでしたので、利益率は不明ですが、サイバーエージェントのようの代理店ではないので、それなりに利益額は確保できているのかもしれませんね。(下記コンテンツ・セグメントの売上推計が200億円ならば、広告セグメントの推計売上は160億円かな? 営利推計20%で30億円)

 

スタンプなどのコミュニケーション・セグメントではどでしょうか。

スタンプ・着せ替え類の売上は前四半期比で微減。とはいえ、73億円の計上です。

そのコンテンツ(GAME,マンガ、占いなど)も前四半期比で微減。108億円です。

その他売上は30億円。となるのと、このSegでの売上は約200億円でしょうか。  

(営利推計・利益率50%で100億円。)

 

共通費用はいくらでしょうか?

営業費用310億円の内訳をみて事業部に配賦できない共通費は

差額でおおよそ80億円。なんでしょうかね? 役員報酬かな?

 

さておき、通期予測はだされておらず、この3Qのまま営業利益がつみあがると

年間営利250億円くらいでしょうか。昨日かいたサイバーエージェント

下回りますね。でも時価総額は倍以上。でも人気が違いますね。

 

株価が楽しみです。